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2011年3月24日 (木)

海の公園のアマモ

みなさま

 昨日海の公園でアマモ場の現況調査を行ってきました。

まず概況です。

・駐車場から砂浜へでる通路(コンクリートの叩き)は、隙間がなかったはずのものが、隙間が相当拡がって動いたものと思います。陥没して通行止めにしてある場所もあります。当日歩いている人はサーフボードに乗ってる感覚だったかもしれません。

・砂浜の真ん中から、噴水のように砂水が噴出したそうです。現在、重機を使っていったん掘り起こした後、埋め戻しをしています。

・おそらく2mぐらいは波が打ち上がったのではないでしょうか?砂浜の形状が変わっていました。

・海底のようすは以前とまったく違っています。沖合にサンドバーが形成されています。ところどころに砂が盛り上がっている個所も見られました。おそらくは液状化だと思いますが、海底の砂の下から浮き上がったのでしょう海底で頁岩(泥岩)がゴロゴロしています。

・残存しているアマモの葉上に多数のアメフラシがいます。珪藻を食べているのだと思います。

・カレイの幼魚が多数見られましたが、そのほかの魚はヒメハゼ以外は見かけませんでした。

・波でアマモの地下茎が浮き上がっているのかと思いましたが、そうした個所も見られませんでした。

さてアマモの現況ですが、以下のとおりです。

調査測線は5側線。バーベキュウ場側から管理センター側に向けて測線番号は1から5までをほぼ均等に配置。

一測線の長さは、岸線から公園区域内までとしたため、最短で200m。最長(中央の側線)で250mでした。

各測線をビデオで舐めるように撮影。ポイントポイントで森田さんがスチール撮影と株密度の計測を行いました。

・測線1および2については、群落の感覚が以前より多少拡がり、株密度が減少してはいるもののそれほどの損傷とは思えません。発芽して成長を始めているものが多数見られましたので、この区域については早期に回復くるものと思います。むしろ理想的に隙間があいたと考えても良いかもしれません。1よりは2のほうが群落が減少しています。

・測線3(中央)は、残存群落は相当減少していますが、ところどころに発芽した実生が見られますので、時間をかけて復元していくものと思います。

・測線4は、ところどころに小規模群落が残っているだけで、ほとんどが実生として見られる状況でした。その実生もところどころといった様子です。

・測線5は、群落としては見かけませんでした。ところどころにポツンと実生が存在しているといった状況です。

残存しているものもあり、一安心と言ったところですが、以前のような様子に回復するまでには、相当時間がかかると思います。

やはり人の手をかけて、回復を早めた方がいいかと思います。

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