平潟湾でアマモの移植
横浜で唯一残る自然海岸の野島。その背後地にある平潟湾。ここへ4つの河川が注ぎ込み、いったん集結してから海に水路と運河を通して流れ込みます。鎌倉時代には六浦湊といって、関八州の年貢が船で集められ、朝比奈の切通しを通って鎌倉幕府に納められていました。名勝・金沢八景とも謳われる美しい水辺が江戸時代には観光地としても有名なところでした。伊藤博文の別荘もこれに隣接するように野島にあります。現在では、埋立が進み狭く汚れた湾になってしまいましたが、河口に存在する汽水湖と同じで、生態的には重要な役割を担っていたと思われます。この奥にある瀬戸神社。お祭りの神輿に御神体を移す時に、神輿の担ぎ手が海に入り体を清める際に、アマモを加えて上がり、神輿に供えたという話も残っているようです。環境の悪化と共に、アマモが姿を消し、現在では忘れ去られてしまいましたが、金沢湾にアマモ場が拡がったことから、なんとかそれを復活させようという話も出てきつつあります。いろいろと乗り越えなければいけないことがありそうですが、なんとか復活させたいものです。今年、平潟湾に試験的にアマモの移植を行いました。
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