森里川海の聞き書き甲子園
今年度からスタートした海の聞き書き甲子園。今年度はパイロット的なスタートでしたが、次年度からは本格的なスタートとなります。海(どちらかというと一次産業に近い人ですね。)の名人を選定し、文科省が全国に募集して応募が来た高校生に、聞き書きのやり方講習を行った後に、選定した名人のところへ聞き書き(民俗学の手法ですね)に行くというものです。今年度は川海から7人、次年度は20人の名人が選定される予定です。名人の選定は、水産庁と全国漁港漁場協会からの依頼で各県が推薦し、選定委員(鷲尾圭司さん、アンマクドナルドさん、森本孝さん、塩野米松さん、山道省三さん、木村尚)が正式に選定します。
今年の作品も読みましたが、どの作品もすばらしく高校生も大したものです。私の知っている範囲でも、実家から米を背負って漁師の家を訪問し、それ以来家族ぐるみで交流しているとか、始めは口をきいてもらえなかったので、草むしりをやっているそばで、まる一日、黙々と一緒に草むしりをしていたとか、なかなかステキな高校生たちでしたし、そうした高校生以上に訪問先の漁家集落が元気になっていったようすが伺えました。
また、名人となるような漁師は、個人レベルで持続的に漁業ができるように、あるいは、集落の年寄りのために、若者のために、必ず海を守るような行動をひっそりとやっていることにも気がつかされました。こうした話はふだん聞くことはできません。高校生が行ったからこそ話してくれたのではないでしょうか。
さて今年度の聞き書き甲子園ですが、最後のフォーラムが開催されます。一般公開で行われますので、お時間のある方は聞きにいってはいかがでしょうか?未来に希望が持てますよ。
3月28日(日) 12時45分から16時 於:江戸東京博物館ホール
12:45 開会
主催者代表挨拶
12:55 森の名手・名人への認定書授与
高校生への聞き書き修了証書授与
13:00 基調講演「農山漁村の暮しと価値観」内山節(哲学者)
13:40 休憩
13:50 優秀作品賞 ・ 優秀写真賞 授与
14:00 森の聞き書き甲子園卒業生による活動ビデオの上映
(神奈川県のシラス漁業です。)
14:30 森の名手・名人と高校生のインタビュー
コーディネーター:阿川佐和子氏・塩野米松氏
15:50 「共存の森」活動紹介 (卒業生による森づくりの活動)
15:55 閉会挨拶 渋沢寿一(共存の森ネットワーク理事長)
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